初心者の私が経験や書籍から学んで行っている方法なので、いわゆる「正しい」方法ではないかもしれません。
本から型紙を写して作ることができれば、選択肢が増えるし、かかるお金も少なくなります^^
ソーイングの本を読んでよいことの一つには、「布について知ことができる」ことです。本に記載の作例には布の名前が書いてあり、提供した生地屋さんの名前も書いています。この布はこんな雰囲気か、こんなお店があるんだ、と役立つ情報が手に入ります。
写す型紙を見つける
「さあ、これを作ろう」と決めたら、型紙を広げます。大きい紙を広げられる机が私にはないので、床にひろげます。沢山の重なりがある線から、自分が求める線を見つけるに時間がかかることも。。。
本によって、見つけやすい、見つけにくいも差があります。私が気を付けているポイントは2点。
- 写すと決めた線に目印をつける
- 見落としがないよう、作り方ページを必ず確認
1.写すと決めた線が、実際に型紙用不織布(や、トレーシングペーパー)を置くと見づらいこともあります。付箋を貼って間違えないように目印をつけておくこともあります。蛍光ペンでなぞってしまうこともあります。サイズがたくさん載っている本では、平行な線も多く、どの線が130だったっけ?と、あいまいにしていたら間違えてしまったこともありました。線が交差している箇所は要注意。
2.一か所に固まって記載されいてるわけではありません。細長いパーツは端っこに、ポケットは重なっていた、袖口はどこ??とバラバラです。写し忘れがないように、本の作り方のページは必ず確認して必要なパーツが型紙のどこにあるのか、見落とさない注意が必要です。
私は今まで経験していませんが、誤植もそこそこあるようです。出版社のサイトにいって探せば、誤植がある場合、訂正箇所がアップされています。Amazonのレビューを読んで気付いたこともありました。
出来上がり線を写す
写す型紙を決めたら、型紙用不織布や、トレーシングペーパーを置いて写します。ずれないように、重しを置きます。ズレなければなんでもいいですが、私は国語辞典を愛用しています。
型紙用不織布については、こちらの投稿「型紙用不織布(ふしょくふ)型紙を写す」に記載しています。
直線は定規を使って手早く、曲線はゆっくりと丁寧に。
縫い代を付ける
縫い代をつけます。この時に便利なのが、方眼定規です。
この時には、本の作り方ページに戻って、縫い代の幅を確認します。
たいがい、「指定以外は1cm」と記載されています。縫い代が不要だったり、2.5cmだったりする箇所もあるので、要注意です。「裾、衿ぐり、見返し」などは注意が必要です。
印(合印、わ、ポケット位置 など)を付ける
型紙にはいろいろと印がついています。
- 「わ」で裁断するパーツ
- 異なるパーツを合わせるときに目印となる合印
- ポケット位置
- ボタン位置
- 衿ぐりの中心・肩の位置
- 布目の方向
これらの印も忘れずに記載します。
型紙の名前を記載する
写し終わったら、型紙に名前を記載します。色々と本を買って写していると、写した記憶もあやふやになります。型紙には名前を記載していくと、あとから使う時にも便利です。本によっては、「身頃は共通」など、共通の型紙を使う場合もよくあります。
- 元の本
- サイズ
- パーツの名前(本で記載の番号も)
記載を忘れないよう注意する場所
- 肩の前後
- ボタンを付ける位置
- 「わ」の記載
特に、左右対称に見えるのに、左右対称ではない袖、この前後はいつも注意しています。自分なりにわかりやすいように大きく書いたり、丸で囲ったりしています。
「わ」で裁断するパーツに、記載を忘れていて「わ」で裁断しなかったので、長さが足りず混乱したという経験があります。
ボタンの位置も忘れがちです。
なんとかなるもんです
こんなんで作れるのかなぁ、と始めは思いましたが、なんとか形にはなるものです。失敗したって、楽しいです。型紙を写すのを間違えたら、やり直せばいいのです。
初めて型紙を写して作った物は、息子の甚平でした。ミシンを購入してから、2年くらい経った頃だったと思います。最初の頃は、Rick Rackさんや、パターンレーベルさんで購入した型紙から作っていて、「ソーイングの本から作るなんて、私には無理だわ」と思っていました。
自分で写した型紙を使って、息子の甚平が完成したときに、「ワンランクアップしたかも!」と感じたことは、何年も前のことなのによく覚えています。手作りの甚平を着た息子と夏祭りに行ったこともよい思い出です。